パッとプリント、すぐにお届けパプリ by ASKUL

商品点数 0
合計(税込) ¥ 0

カート

チラシ印刷コラム

「コート紙」とは?印刷用紙の違いを徹底解説!

チラシ印刷で人気の「コート紙」。なじみのない名前かもしれませんが、実はわたしたちが日常的によく触れているものなのです。

コート紙は、表面加工によって光沢を出し、鮮やかな発色が実現できる、人気の高い印刷用紙です。

本記事では、コート紙の特徴に加え、比較しておきたい「マットコート紙」や「上質紙」について解説します。

    印刷によく使われる用紙は「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」の3つ!

    印刷用紙には非常に多くの種類がありますが、表面に加工を施したものを総じて「加工紙」と呼びます。なかでも「上質紙」の表面を薬剤でコーティングしたものが「塗工紙」と呼ばれています。

    「塗工紙」は、白色度が高く表面の手触りがなめらかであり、インクの発色も良いのが特徴。塗工紙と言われるものには「アート紙」や「コート紙」「マットコート紙」があり、塗工量で分けられます。塗工量が多いアート紙などはグロス系とも言われており、表面の光沢が強く、写真集やカレンダーなどに使われることが多いです。アート紙より塗工量を抑えたコート紙は、高級感のあるツヤが特徴。チラシや雑誌などでも多く使用されています。

    コート紙よりも表面のコーティングを抑えたものをマットコート紙と呼びます。つやを抑えた仕上がりになるため、単純に「マット紙」と呼ばれることもあります。

    このように、印刷用紙は加工方法の違いなどから多数の種類がありますが、一般的に多く使われているのが「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」の3つです。これから、この3つの種類について解説します。

    「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」、それぞれの特徴とは?

    印刷によく使われるこの3つの用紙ですが、それぞれ違った特徴があります。例えばチラシの場合、用途別に選ぶことが重要で、「写真を多く使う」「文字やイラストが多い」「手書きで書き込む部分がある」などで選ぶ用紙の種類が変わり、仕上がりに違いが出るのです。ここでは、それぞれの特徴や原料、向いている用途について解説します。また、アスクルのネット印刷「パプリ」では、印刷用紙の無料サンプルをご用意しているので、お気軽にご利用ください。

    パプリの印刷用紙の無料サンプル請求はこちら

    アート紙 コート紙 マットコート紙 上質紙
    イメージ
    ツヤ ★★★★ ★★
    手触り つるつる つるつる しっとり さらさら
    発色
    メリット 光沢が強く、発色良い ・色の再現性高く、色鮮やか
    ・一般的な用紙で比較的安価
    ・しっとりと落ち着いた印象
     で高級感を演出
    ・手触りが良い
    ・レーザープリンターに最適
    ・筆記や押印などがしやすい
    デメリット ・筆記や押印に不向き
    ・レーザープリンター不向き
    筆記や押印に不向き 鮮やかさが抑えられてしまう ・発色がいまいち
    ・インキ量が多いと滲む可能
     性あり
    オススメの
    印刷物
    ポストカード印刷
    シール印刷
    カード印刷
    チラシ印刷
    ポスター印刷
    中綴じ冊子印刷
    チラシ印刷
    名刺作成
    折パンフレット
    チラシ印刷(モノクロ)
    資料印刷
    中綴じ冊子印刷

    色の再現度が高く一般的で人気のある「コート紙」

    塗工紙である「コート紙」は、表面が白い塗料で加工が施されているため光沢があり、手触りもツルツルなのが特徴です。色の再現性も高く発色が良いので、写真などを多用したさまざまな商業印刷に使われています。新聞折込に入っているスーパーなどのフルカラーチラシは、ほとんどがコート紙と言っても良いでしょう。また、雑誌やパンフレット、フライヤーなどにも多く使われており、アスクルのネット印刷パプリでも一番人気がコート紙です。比較的安価ということもあり、部数が多い場合に選ばれやすいという側面もあります。

    一方でデメリットも。表面がツルツルしているため筆記性が悪く、ボールペンや鉛筆などで書き込む可能性があるチラシには不向きです。

    コート紙でチラシを印刷するならこちら

    高級感のある仕上がりになる「マットコート紙」

    マットコート紙は、しっとりと上品な仕上がりになる用紙です。手触りは「すべすべ」という表現がしっくりくるでしょう。微塗工紙に分類されるように、より光沢が抑えられておりマットな質感です。表面はなめらかに加工されているので発色も良く、鮮明に印刷できます。また、コート紙と違い光の反射が少ないため、目に優しい鮮やかさを表現することも可能です。

    マットで高級感があり、手で触れる質感も良いことから名刺や招待状、ポストカードなどによく使われます。また、反射が少なく、目も疲れにくいという利点から、長時間目を通すような書籍にも人気の用紙です。

    一方で、少しくすんだ色合いから、派手で鮮やかなチラシを印刷したいという場合は不向きと言えます。

    マットコート紙でチラシを印刷するならこちら

    手書きや押印する場合に適している「上質紙」

    非塗工紙である「上質紙」は、おもにコピー用紙やノートなどで目にする機会が多い紙です。塗工を施していないので、上質紙の表面の質感はサラサラしています。破れにくく丈夫なパルプ100%の紙で、厚みによってさまざまな用途に使われています。

    コート紙やマットコート紙のように表面加工されていないため、上質紙は筆記性が良く年賀状などのはがきにも使われています。一方でインクがにじみやすい特徴があるため、インクを多用するような写真が多めの印刷物には不向きです。

    上質紙でチラシを印刷するならこちら

    印刷用紙の選び方のコツって?

    多種多様な印刷用紙から、満足のいく仕上がりになるように用紙を選ぶのは難しいところです。ここでは、連量(紙の厚みの目安であり単位はkg)やサイズから、用途に適した選び方のコツを解説します。

    連量から選ぶ

    連量とは紙の厚さのことです。一般的にはあまりなじみのない言葉かもしれません。さらに単位kg(キログラム)なので、単純に重さを表していると思ってしまいがちでしょう。用紙を選ぶ際、この「連量」で記載されていることが多く、「連量55kg」「連量70kg」などです。

    この「連量」とは、「一定サイズの紙を1000枚重ねたときの重さ」を表しているからkg(キログラム)なのです。どういう事かというと、「連量55kg」は「一定サイズの紙を1000枚重ねた重さが55kgだった場合の厚さ」ということ。厳密に紙の厚さを測れないため、重さで測っているそうです。

    ここでは、連量(厚さ)別に厚さの目安や、おもな用途をご紹介します。

    連量 特徴 用途
    55kg 一般的なコピー用紙よりもやや薄い 新聞折込チラシやスーパーのチラシなど
    70kg 一般的なコピー用紙とほぼ同じ厚さ ポスティングチラシやフライヤーなど
    90kg 一般的なコピー用紙よりも少し厚い しっかりしたチラシなど
    110kg ちょっと厚めのチラシ パンフレットやポスター・カタログなど
    135kg 文庫本の表紙などに使われるような厚み ポストカードや雑誌の表紙やなど
    180kg 一般的なはがきの厚さ ポストカードや名刺など

    パプリのチラシ印刷で作れる連量一覧はこちら

    適したサイズを選ぶ

    連量と違って、「A4」や「B5」など、用紙のサイズ表記は目にすることが多いでしょう。しかし、A判やB判は何がもとになっているかなど、深く考えたことがある方は少ないかもしれません。

    A判は世界基準であり、ドイツの物理学者オズワルドが提案した規格です。面積が1平方メートルの「ルート長方形」をA0として、半分に切ったサイズがA1、以下2分割するごとにA2>A3>A4....と数字が増えていきます。ルート長方形は「白銀比」とも呼ばれます。

    一方B判は、江戸時代の公用紙「美濃紙」が由来になっており、おもにアジアで使用されています。A判と同じく、半分に切っていくごとにB0>B1>B2>B3....と数字が増えていきます。

    チラシなどの印刷物は、用途別に適したサイズを選びましょう。ここではサイズ別に、よく使用される印刷物をご紹介します。

    A判 A4 210×297mm コピー用紙の標準規格で最もポピュラーなサイズ。学校のプリントや会社の書類などに多い。
    A5 148×210mm 本やノート、手帳などに多いサイズ
    A6 105×148mm 一般的な文庫本のサイズ
    A7 74×105mm ポケットティッシュやクーポン券などのサイズ
    B判 B3 515×364mm 電車の中吊り広告のサイズ
    B4 364×257mm 新聞の見開きのサイズ。折込チラシなどに多い。
    B5 257×182mm 週刊誌やノートなどに多いサイズ
    B6 182×128mm 伝票などの帳票や卓上カレンダー、大きめの単行本などのサイズ

    パプリで印刷できる用紙サイズ一覧はこちら

    それぞれの用紙の注意点

    ここまでさまざまな印刷用紙について紹介しましたが、注意点も考慮して選ばなければなりません。それぞれの特徴でも少し触れていますが、ここでは「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」の注意点をさらに詳しく解説します。

    コート紙は印刷後の加筆に向いていない?

    特徴でも少し触れていますが、筆記性が良くないコート紙は印刷後の加筆に向きません。表面が塗料でコーティングされているためツルツルして滑り、鉛筆は写りが悪く、ボールペンも書きにくいでしょう。また、印鑑やスタンプなども乾きにくく不向きです。また、表面のインキが定着しにくいことや、表面の加工が溶けてしまう可能性があるため、レーザープリンターなどでの印刷には適しません。

    傷がつきやすいことも注意しておきたいポイントです。光沢があるため、光の反射によっては細かな傷や指紋などが目立ってしまうこともあります。

    チラシなどに人気の高いコート紙ですが、印刷物の用途によって注意が必要です。特性を理解しておきましょう。

    マットコート紙はコート紙より価格が高い?

    マットコート紙は、コート紙と同様に表面を薬剤で加工した用紙のため、同じ理由でレーザープリンターには向いていません。一方で、コート紙に比べ加工が抑えられているため、印刷後に鉛筆やボールペンでの加筆に問題ないところがコート紙との違いでしょう。

    また、料金価格においては、マットコート紙はコート紙より価格が高いケースが多いです。ご注文件数が集まりやすい用紙ほど、印刷効率が良くなり、価格に転嫁できるため、一番人気のコート紙が安くなる傾向にあります。その場合、予算の都合上、部数が多いときにはマットコート紙にしたいところを、コート紙に変更しなければならない状況も考えられます。注文時にはしっかり確認しておきましょう。

    パプリのチラシ印刷ページはこちら

    上質紙はインキを吸いやすい?

    上質紙は表面に加工を施していない用紙です。ナチュラルな風合いを演出したい場合は、あえて光沢の無い上質紙を選ぶのも良いでしょう。しかし、加工されてない分、印刷用インキが吸収されやすく、滲みなどのトラブルが起こる可能性もあります。

    また、色の再現性が低く、パソコンのモニターなどに写る色と、実際に上質紙に印刷された色とでは、大きな差が出てしまうこともあるのです。写真などが多い印刷物よりは、文章がメインの印刷に適していると言えます。

    まとめ

    よく使われている印刷用紙は「コート紙」や「マットコート紙」「上質紙」の三種類。用途ごとに適した用紙を選択することが重要です。

    アート紙 コート紙 マットコート紙 上質紙
    イメージ
    ツヤ ★★★★ ★★
    手触り つるつる つるつる しっとり さらさら
    発色
    メリット 光沢が強く、発色良い ・色の再現性高く、色鮮やか
    ・一般的な用紙で比較的安価
    ・しっとりと落ち着いた印象
     で高級感を演出
    ・手触りが良い
    ・レーザープリンターに最適
    ・筆記や押印などがしやすい
    デメリット ・筆記や押印に不向き
    ・レーザープリンター不向き
    筆記や押印に不向き 鮮やかさが抑えられてしまう ・発色がいまいち
    ・インキ量が多いと滲む可能
     性あり
    オススメの
    印刷物
    ポストカード印刷
    シール印刷
    カード印刷
    チラシ印刷
    ポスター印刷
    中綴じ冊子印刷
    チラシ印刷
    名刺作成
    折パンフレット
    チラシ印刷(モノクロ)
    資料印刷
    中綴じ冊子印刷

    アスクルのネット印刷「パプリ」では注文前に仕上がりを確認できる無料サンプルをご用意しています。印刷の見映えや質感を事前に確かめたい方はこちらをご利用いただくと安心です。ぜひ会員登録してお試しください。

    パプリの印刷用紙の無料サンプル請求はこちら