国際間の郵便のやり取りを扱う機関である万国郵便連合に、我国が加盟したのが明治10年、そして12年には万国郵便連合葉書が発行されています。
各加盟国間で年賀状のやり取りが始まったのは1890年代に入ってからですが、日本からは1886年に初めての年賀状が各国宛に出されています。
1892年からは毎年続けられたようですが、1940年(昭和15年)を最後に終わっているようです。
郵政資料室には日本からの年賀状の他、海外から送られてきた様々な年賀状も数多く保存されています。
ここでは日本から差し出した初期のもの、そして節目の年のものなどをご紹介しましょう。
万国郵便連合葉書
日本から送られた最初のもの
クリスマスと新年を祝っている
(11.7cm×17.6cm)明治19年(1886年)
クリスマスと新年を祝っている
(11.7cm×17.6cm)明治19年(1886年)
逓(郵便)、信(電話)の仕事が
描かれている。皇居の向こうに
富士山が見える明治25年(1892年) 表面
描かれている。皇居の向こうに
富士山が見える明治25年(1892年) 表面
裏面には当時の逓信大臣の
後藤 象次郎の象像が印刷されている明治25年(1892年) 裏面
後藤 象次郎の象像が印刷されている明治25年(1892年) 裏面
少し質素になっている(印刷局製)
(10.3cm×16.4cm)明治30年(1897年)
(10.3cm×16.4cm)明治30年(1897年)
富士、桜、そして年賀はがきが描かれている
(図案 樋畑雪湖)
(13.2cm×19.0cm)明治36年(1903年)
(図案 樋畑雪湖)
(13.2cm×19.0cm)明治36年(1903年)
逓信省の建物の写真が登場
手前には運河が見える
(現在の銀座郵便局の近く)
(写真:長崎、図案 樋畑雪湖)
(13.5cm×18.6cm)明治44年(1911年)
手前には運河が見える
(現在の銀座郵便局の近く)
(写真:長崎、図案 樋畑雪湖)
(13.5cm×18.6cm)明治44年(1911年)
1914年4月に昭憲皇太后が亡くなられたため大正4年(1915年)
大礼の翌春につきこの図を作る
(図案 吉田 豊)
(13.5cm×18.6cm)大正5年(1916年)
(図案 吉田 豊)
(13.5cm×18.6cm)大正5年(1916年)
門松、初日の出、そして平和の象徴の鳩
(図案 寒田冬彦)
(13.5cm×18.6cm)大正7年(1920年)
(図案 寒田冬彦)
(13.5cm×18.6cm)大正7年(1920年)