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歴史・研究シリーズ

1.お年玉つき年賀葉書と林 正治さん

昭和24年12月1日にお年玉つき年賀葉書が発売され、戦後の年賀状文化をけん引することとなります。
お年玉つき年賀葉書の誕生秘話を追ってみました。

京都在住でお年玉つき年賀葉書の
発案者 林 正治さんの資料が今年公表されました。
昭和24年の6月にアイデアを思いついた林さんは
ご自分のイメージを元に近くの活版屋で
年賀葉書の見本(〔1〕)を作り、大阪の郵政局へ
提案を持って行きました。
(林さんは大阪心斎橋の洋装店の店主)

お年玉つき年賀葉書への思いを林さんは次のように書いています。
「この年賀郵便で不幸な人々にもお正月の喜びを分ち
又 皆様にもたのしいお年玉が届きます様に」

  

林さんの提案を受けて大阪郵政局も見本(【A】【B】両面刷り)を作り予約を8月に取り始めました。

林さんは日曜画家でもありましたので、お年玉つき年賀葉書販売のためのポスター案を作り
7月に郵政省へ提案するため上京しました。

紆余曲折はありましたが国会の審議を経て、お年玉つき年賀葉書の発行が決まりました。
それを受けて林さんはお世話になった方々に喜びの挨拶状を送っています。

くじ附きの葉書は世界で初めてでしたので郵政省はこのようなチラシを作って宣伝に努めました。

誕生したばかりのお年玉くじ附き年賀葉書を使って、林さんもたくさんの年賀状を出しました。
ガリ版で刷ったはがきに水彩で色を付けたようです。

年が明けて第一回のお年玉抽せん会が東京日比谷公会堂で開かれました。
発案者である林さんにも招待状が届きました。

昭和26年、2回目の林さんの年賀葉書と当せん番号一覧表です。
たくさんの当せん番号があった事に驚きます。

林さんが大事に保管していた昭和26年のお年玉つき年賀葉書です。
笹置シヅ子や藤本富美男などのスタンプが年賀用に作られていたようです。

  

第2回抽せん会のプログラムです。2回目は大阪で開かれました。
林さんは2回目の抽せん会にも出席したようです。

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