名刺はビジネスの場で使われる重要なコミュニケーションツールです。名刺に関するマナーだけでなく、フォントやレイアウトといったデザイン上のルールを確認しておけば、名刺作りの方法に悩まされることもなくなります。
相手に好印象を与えられるようなセンスの良いデザインの名刺を、より簡単に手早く作るための方法やサービスをご紹介します。
良い名刺には、必要な情報がわかりやすく効果的に配置されています。名前や肩書、所属、メールアドレスといった基本情報からキャッチコピーやSNSのアカウントまで、名刺に記載したい情報は多岐にわたります。できるだけ多くの情報を載せたくなるかもしれませんが、名刺はあくまでも小さなサイズの用紙です。全ての情報を載せようとすると、何が重要なのか一目でわからなくなります。
文字が小さくて読みづらくなり、受け取った相手が面倒と感じてしまう名刺では、後々改めて確認したいという気持ちが起きないものになってしまいます。情報を整理してセンスよく配置することで、相手が見やすい良い名刺となり、今後の関係性の構築にも効果を発揮するでしょう。
逆に悪い名刺とは、何を伝えたいのかが明確ではなく、情報を詰め込みすぎて見づらい状態のものです。目的や用途をしっかりと整理し、必要な情報を絞り込まなければなりません。
良い名刺と悪い名刺の具体的なポイントについては後述します。
どのような点に注意すれば良い名刺になるのでしょうか。初めて名刺を作る方でも、以下のポイントを押さえて作成すれば、見やすくセンスの良い名刺が作れます。
良い名刺には、複数あるインターネット上の連絡先をあえてひとつに限定するなど、相手に情報が伝わりやすくなる工夫があります。サイトに来てほしい、問い合わせなどの連絡を入れてほしい、など目的を明確にして厳選し、詰め込みすぎないようにしましょう。
余白を活用して、バランスの取れたスッキリしたデザインにしたほうが好印象です。相手の記憶に残るようなワンポイントを入れるなどの工夫もよいでしょう。
現在の名刺のデザインは、横型が一般的です。URLやメールアドレスを記載するのが通常であるため、横向きのほうが無理のないレイアウトに仕上がります。
名刺は使うフォントによって、与えるイメージが大きく変化します。たとえば、明朝体は知的で誠実・堅実なイメージである一方、ゴシック体は親しみやすく明るいイメージです。
与えたい印象をあらかじめ定めておき、企業イメージや職種に合った名刺になるように、よく考えて決定しましょう。また、フォントは種類を絞り、スッキリ見せることが大事です。用いるフォントは2種類まで、文字の大きさは6ポイント以上とするのがおすすめです。
色には感情を動かす力があります。ほとんどの名刺は白かアイボリーの用紙を使いますが、あえて色のついた用紙をチョイスすることで、印象的な演出をすることも可能です。
黄やオレンジ系であれば、爽快で軽く元気なイメージが得られますし、赤は積極性や熱意を表す場合に使われます。青色系であれば、落ち着いた誠実さや知性的なイメージが出せますし、緑は平和や協調を表すことができます。
色を効果的に使いたいのであれば、3色までに抑えるのがポイントです。イメージカラーを使った企業ロゴがある場合は、系統を合わせた色味を使うと統一感が出せます。
写真やロゴを載せたいときは、解像度に注意しましょう。一般的には300〜600dpiの解像度が必要とされています。それより低いと鮮明に印刷できません。
QRコードを記載するときは、大きさに注意してください。2センチほどの大きさがあれば、ストレスなく読み込めます。周囲に4セル分ほどの余白がないと読み込みエラーになる可能性がありますので、周囲に文字や画像を入れないようにしましょう。
用紙は、企業や個人のイメージを効果的に伝える要素です。厚み0.2〜0.25ミリの上質紙で作成するのが一般的ですが、厚みを増せば重厚感や高級感が出ますし、デザイン性が非常に高い半透明の紙や和紙を用いれば、独特の企業イメージを伝えられます。
また、ツヤのあるコート紙は、写真やイラストがポイントとなるタイプの名刺に向いています。非常に多くの種類の用紙がありますので、渡す相手に与えたい印象を考えて選びましょう。
同様に、名刺のサイズにも気を配りたいところです。一般的に、名刺のサイズは91×55ミリとされています。通常の名刺入れやファイルもこの大きさで作られていますので、受け取った相手が管理しやすいように、特別な理由がない限りは一般的な大きさで作ったほうがよいでしょう。
ただ、規定より大きなサイズは避けたほうがよいものの、若干小さめのサイズで作って、女性らしさやスタイリッシュさを演出することはひとつの工夫です。角を丸くする加工を使えば、さらに優しいイメージを演出できます。
次に、相手に情報が伝わりにくい、悪い名刺になってしまう要素を解説します。
良い名刺の条件は、「入れるべき情報が精査されているもの」であり、「見やすいように余白を取って適切に各要素が配置されているもの」でした。悪い名刺とは、それができていない名刺ということになります。
入れたい情報を全て入れてしまうと、余白がなくなりスマートさに欠ける名刺になってしまいます。詰め込みすぎた印象になり、好ましくありません。
カラーデザインへの配慮が足りない名刺も、悪い名刺です。一般に白かアイボリーの用紙が推奨されているのは、背景と文字の色合いのバランスに注意が必要だからです。濃い背景色に濃い文字色など、視認性が低い色を組み合わせると、非常に見にくい名刺となってしまいます。
同様に、写真やイラストなどの画像の上に文字を入れた名刺も見にくいことが多いので、画像と文字の重なりには注意しなければなりません。
あまり多くのフォントを使った名刺も、悪い名刺の特徴です。統一感が失われ、いわゆる「ダサい」名刺になってしまいます。また、太すぎたり小さすぎたりするフォントは読みにくくなるので、良い印象は持たれません。
フォントの種類やサイズでインパクトを出したい方もいるかもしれませんが、情報が伝わりやすい名刺になっているかどうかは意識する必要があります。
用紙に関しては、あまりにも薄いものを用いると、安っぽい印象を与えてしまいます。上述の通り、一般的な厚みである0.2〜0.25ミリのものを選んでください。
大きすぎる名刺は、名刺ケースや保管用のファイルに入らないなどのデメリットが非常に大きくなります。相手の迷惑にならない形式でお渡しするのが、ビジネスマナーです。
目的にあった必要な情報を整理し、イメージする色合いが決まったら、名刺を作成してみましょう。
Wordを使って簡単な名刺を自作することも可能ですが、印刷通販のWEBサービスを使って、より美しいレイアウトの名刺を作ることもできます。
デザインから印刷まで全てオンラインで完結できるため、企業ロゴの印刷用のデータがある場合には、非常に便利で手軽です。サイトのテンプレートに入力するだけで、簡単に好みのデザインの名刺が作成できます。
用紙の種類も豊富に揃っていますし、印刷はプロに頼めるので、自宅やオフィスでプリントするよりも高品質な仕上がりになります。
OfficeやAdobeなど、無料のテンプレートを豊富に用意しているソフトやWEBサイトも多くあります。ただ、テンプレートで作ると比較的シンプルなデザインになり、あまり印象に残らない名刺となってしまうことも少なくありません。
細かい配置の工夫ができないので、オリジナリティあるものを作るのは困難です。また、使用するソフトに応じたテンプレートを選ばなければならず、ソフトや画像を使いこなす知識も必要となります。
上記のように、便利なWEBサービスも充実していますが、デザイン編集をするのが苦手という方もいるでしょう。また、企業ロゴのデータが手元になく、データを自作するのが非常に難しいこともあります。
テンプレートを使って作成する場合、テンプレート自体は無料ですが、印刷をプロに頼むには印刷用のデータを作成する必要があり、そのためにはソフトや画像データを扱う知識が求められます。
以上のような理由で、自分で名刺を作成するのが難しい、忙しくて時間が取れないという場合におすすめなのが、「そのまま名刺作成サービス」です。
「そのまま名刺作成サービス」は、今使っている名刺をそのままのデザインで作れるお手軽なサービスです。もちろん、部署名や名前、肩書きなどの変更も自由にできます。
初回の注文は、今使っている名刺を見本として郵送するだけですぐに作成できます。注文書をダウンロードして、名刺と一緒に送付するだけで手続きは完了です。午後1時までの受付で、最短5営業日後(※)には届けられます。
(※配送エリア、ご注文内容・方法により異なります)
印刷用のロゴのデータがない場合は、オプションのスキャニングで見本の名刺からデータを作成できますので、データがなくても問題ありません。もちろん、データを持っていれば無料で入れてもらえるほか、QRコードや写真も入れられます。
2回目からは、WEBにデザインのデータが登録されているので、注文履歴からいつでも簡単に再注文できます。WEBからの再注文はデザイン料が無料、午後3時までの注文で翌日のお届けが可能(※)です。
(※配送エリア、ご注文内容・方法により異なります)
細かい修正や編集もWEBの自由編集機能で簡単にできて、完成した名刺もすぐに届くため、非常に手軽で便利です。
初めて名刺を作る方、データが手元にない方、忙しくて時間が取れない方は「そのまま名刺作成サービス」を使って簡単に名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
良い名刺とは、記載すべき情報が端的に整理されていて、デザイン性が高く見やすいものです。デザインが苦手、もしくはデータが用意できない場合には、「そのまま名刺作成サービス」を利用することで、簡単にセンスの良い名刺が作れます。