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シール印刷 関連コラム

シール・ステッカー・ラベルの違いは?
特徴と目的に合った選び方

「シール」「ステッカー」「ラベル」は、見た目や使い方が似ているため、違いがあいまいになりやすいアイテムです。しかし実際には、用途や素材、粘着性などに明確な違いがあり、目的に合った選定が重要です。
この記事では、3つの特徴や違いをわかりやすく解説し、制作時に検討すべき素材や粘着タイプの選び方についても紹介します。仕様検討や発注時の参考に、ぜひご活用ください。

シール?ステッカー?貼付用の“糊付き紙”を指す3つの言葉

糊付きの紙製品は、一般にシール・ステッカー・ラベルといった名称で呼ばれています。一見すると同じように見えますが、用途や目的によって呼び名や選ぶ素材が異なります。それぞれの特徴や役割を理解しておくことが、適切な選定につながります。

シール:封緘や装飾等に使われる、比較的薄手の糊付き紙

「シール」とは、もともと封筒の封緘に使われていた糊付きの紙製品を指しますが、現在では粘着剤付きの印刷物全般を指す一般的な名称として広く使われています。主に屋内使用が前提であり、耐水性や耐候性よりもコストパフォーマンスやデザイン性を重視した用途に多く選ばれています。
素材には、薄手で柔軟性のある紙やフィルムが使われており、扱いやすさが特徴です。手紙の封、プレゼントのラッピング、商品のワンポイント装飾など、日常のさまざまなシーンで使用されています。
また、シールは可愛らしいものやおしゃれなデザインなど、装飾性の高いものが多く、実用性と見た目の魅力を両立したアイテムとして親しまれています。

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ステッカー:主に屋外での使用を目的とした糊付き紙

「ステッカー」は、屋外での使用を前提とした粘着性のある印刷物を指します。車やバイクのボディ、窓ガラス、屋外看板、ヘルメットなど、風雨や紫外線にさらされる環境でも使用されるため、耐水性・耐候性に優れていることが特徴です。
素材には、塩ビ(塩化ビニル)や合成紙などの耐久性の高いフィルムが使用され、UVインキや耐光性インキによる印刷、ラミネート加工を施すことで、色あせや摩耗を防げます。こうした特性から、パソコンなど長期間貼り続けるアイテムの装飾にも適しています。

デザイン面では、ロゴやブランド名、注意書きなど、視認性や訴求力を重視したものが多く、装飾性と実用性の両面で活躍するアイテムとして広く利用されています。

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ラベル:情報表示を目的に貼付される糊付き紙

「ラベル」は、商品名や成分、使用方法、バーコードなど、必要な情報を明確に伝えることを目的として貼付される粘着紙です。視認性や耐久性が重視され、情報伝達に特化したアイテムとして広く使われています。
使用される素材や粘着剤は、用途や貼り付ける場所、使用環境に応じて選ばれます。デザインは文字情報を中心としたシンプルな構成が一般的で、視認性を高めるためのレイアウトが意識されています。
食品や日用品、医薬品、工業製品など、さまざまな分野で利用されており、法令によって表示が義務付けられていることもあります。正確な情報を確実に伝えるラベルは、製品の信頼性や安全性を支える重要な役割を果たしています。

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シール・ステッカー・ラベルの主な違いは「用途と素材」

シール・ステッカー・ラベルという言葉には、法的・規格的に厳密な定義の違いがあるわけではありません。しかし、前述のとおり、それぞれの特徴や使われ方から、一般的には「用途」と「素材」によって使い分けられているのが実情です。
たとえば、屋内での装飾や封緘には比較的薄手で柔らかいシールが選ばれ、屋外での掲示や長期間の使用には耐久性のあるステッカーが適しています。一方で、成分表示やバーコードなど情報を伝えるための用途には、視認性と実用性を重視したラベルが用いられます。

このように、用途や貼付対象、使用環境に応じて適した名称と素材を選ぶことが、作成・購入時の満足度に直結します。オリジナル制作を検討する際には、「何に」「どこで」「どのように使うのか」を明確にし、目的に合った仕様を選定することが大切です。

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シール・ステッカー・ラベルそれぞれに適した用紙・素材の種類と選び方

用途に適さない素材を使用すると、シールやラベルが剥がれやすくなったり、印刷面が劣化したりするおそれがあります。ここでは、それぞれの用途に適した代表的な素材と、その特徴をご紹介します。

シール用:定番の「アート紙」や「ミラーコート紙」

シールには、屋内使用を想定した紙系の素材が多く使われます。中でもアート紙は、なめらかな質感と控えめな光沢が特徴で、コストを抑えながら美しい仕上がりが得られるため、装飾用シールによく選ばれます。耐水性はないものの、発色がよく印刷との相性にも優れています。
ミラーコート紙は、より強い光沢を持ち、鏡のようなツヤで高級感を演出できます。ギフトラッピングやブランドシールなど、華やかさを求めるシーンに適しています。こちらも発色性が高く、デザインを鮮やかに見せたい場合に効果的です。
そのほか、耐水性や耐久性が求められる場合には、白色PETや透明PET、パール紙、ホログラムなどの特殊素材が使われることもあります。用途や演出したい雰囲気に合わせて、最適な素材を選びましょう。

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ステッカー用:耐候性・耐久性に優れる「塩ビ」

屋外用のステッカーには、耐久性と耐候性に優れた「塩ビ(塩化ビニル)」素材が多く使われています。中でも白色タイプは発色が良く、ロゴや文字などを鮮やかに表現しやすいため、目を引くデザインに適しています。一方、透明タイプ(クリア塩ビ)は、貼る対象の下地を活かした仕上がりにできるのが特長です。どちらも破れにくく、車両や屋外看板など、風雨にさらされる環境での使用に向いています。
また、屋外ほどの強い耐久性は求められなくても、水や油への耐性が必要な場合には、合成紙やラミネート加工を施した素材を選ぶことで、実用性を保ちつつコストとのバランスを取ることができます。

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ラベル用:高耐久な「ユポ」やおしゃれな「クラフト」

ラベルに使用される素材は、用途やデザインの方向性に応じて選ばれます。機能性を重視する場合には「ユポ」、見た目の雰囲気や温かみを重視する場合には「クラフト紙」が選ばれることが多く、それぞれ異なる魅力があります。
ユポは、紙とフィルムの特性を兼ね備えた合成紙で、破れにくく、耐水性・耐油性にも優れています。食品や化粧品の成分表示や賞味期限表示などに多く使われており、冷蔵・冷凍環境でも印刷のにじみが少ないため、長期間の使用にも耐えられます。

クラフト紙は、ナチュラルな茶色の風合いが特徴で、素朴ながらもおしゃれな印象を与えます。オーガニック商品やハンドメイド雑貨など、商品の世界観やブランドイメージを伝えたい場面に適した素材です。

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目的によって使い分け!シールやラベルは「糊の種類」にも要注目

シールやラベルを作成する際は、用紙やデザインだけでなく「糊の種類」にも注意を払うことが大切です。目的に合わない粘着剤を選ぶと、貼り付けがうまくいかない、あるいは剥がしたいときに跡が残るといった問題が発生することがあります。貼る対象や使用環境に応じて、最適な糊を選びましょう。

通常の室内用シールには「一般粘着」タイプ

「一般粘着」タイプは、最も広く使用されている粘着剤です。しっかりとした粘着力があり、一度貼ると簡単には剥がれないため、貼り直しを想定しない用途に向いています。
封筒の封緘や商品ラベル、装飾用シールなど、さまざまな場面で利用されており、紙やフィルムなど多くの素材と組み合わせることができます。特別な仕様が不要な場合は、コスト面でもバランスが良く、汎用性の高い選択肢です。

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剥がせるシールなら「再剥離」タイプ

貼った後でもきれいに剥がせる「再剥離」タイプは、短期間の使用や貼り替えを前提とする場面に適しています。粘着力はやや控えめですが、糊残りが少なく、貼る面を傷めにくいため、使用後の処理がしやすいのが特徴です。
POP広告やキャンペーン告知、壁やガラス面に一時的に貼る案内表示など、見た目への影響を最小限に抑えつつ、必要なタイミングで剥がしたい用途に広く使われています。

冷蔵・冷凍食品のラベルには「冷食糊」タイプ

「冷食糊」は、冷蔵・冷凍環境でも安定した粘着力を保つよう設計された特殊な粘着剤です。温度や湿度の変化に強く、冷蔵庫や冷凍庫内でも剥がれにくいため、食品の成分表示や賞味期限ラベルなどに適しています。
ユポなどの耐水性に優れた素材と組み合わせることで、霜や結露のある環境でも耐久性の高いラベルが作成できます。使用場所や貼り付ける対象に応じて、最適な素材と粘着剤を選ぶことが重要です。

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透けないシールなら「訂正糊」タイプ

訂正シールに使われる「訂正糊」は、糊面にグレーや黒の下地が施されており、下の印刷が透けにくい構造になっています。元の内容を隠して新たな情報を重ねる用途に適しており、印刷物の修正や、輸入品に貼る日本語表示ラベルなどで使用されます。
使用素材としては、通常の紙に加えて、湿気の多い環境ではユポなどの合成紙が選ばれることもあります。視認性と実用性を両立させたい訂正用途で、仕上がりの見た目にも配慮したい場合に有効です。

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まとめ

シール・ステッカー・ラベルは、見た目が似ていても、それぞれ用途や使用環境に適した素材や粘着剤を選ぶことで、仕上がりの品質や使い勝手に大きな差が生まれます。目的に応じた仕様を選ぶことが、満足度の高い制作につながります。

アスクルの「パプリ」では、豊富な用紙や粘着タイプを取りそろえており、用途に合わせたオリジナル印刷が可能です。デザイン性と機能性の両立を目指すシール・ラベルづくりに、ぜひご活用ください。